ぱどま堂の日々

小金井市で はりきゅう・アーユルヴェーダ・ヨーガ・インナーチャイルド癒し

インドの第3の性

今日は第3の性についてのお話。

日本では昨今、第3の性の存在が社会に認められ始めました。
私の大学の先輩にもオネエがいました。’彼女’は堂々とオネエ大学生として生活してましたし、周囲も教授も偏見なく彼女と接していました。(名前は言えませんが今はTVや舞台で大活躍してます。)
ここ数年は美輪さんやIKKOさんなど第3の性の方々が大人気ですね!’おネエマンず’とも言われますが、社会的地位はその他のジェンダーと変わりません。もちろん三丁目辺りで御苦労なさっている方、心と体のギャップを周囲に言えずにいる方もまだまだ多いのが現状でしょうが・・・

インドにもヒジュラと呼ばれるオネエさんがいます。
外見は男だけど内面は女性。両性具有の方もいます。サリーを身に纏い、団体で行動しています。ヒンドゥー教には性が変化する神様がいます。そのため彼女らは神の化身として祝事に踊りを披露して、そのチップで生活しています。
ただインドのヒジュラ姉さん方は、実のところ現在も社会には認められていません。低カーストに属するためもありますが、半端ものに見られがちです。進学や就職も難しく、物乞いや売春で生計を立てている人も多いようです。

ところが、先日の新聞でビックリ記事を発見しました。

南インド・タミルナドゥ州では、この第3の性を州として認める法律が可決されたのです。
タミルナドゥには’ヒジュラ’という存在がないので、彼女らは最低の生活しかできませんでした。性器は自分達で切除するという危険さえ犯していたのです。
そんな彼女らに手を差し伸べたのがNGO。そして政治家がそれに合意したのです。住民票は「男・女・オネエ」の3つを作りました。公衆トイレもオネエ用を建設。就職や進学も差別なく公平にチャンスを与えることになります。
このような法律は世界的に見ても稀。
もちろんこの法の陰には低カーストを取り込もう、という政治的模索が見え隠れしてはいるのですが・・・

私がこの記事で驚いたのがもう一つあります。
現在タミルナドゥ州にいるオネエさんの人口。15万人だそうです・・・・
広大なインドの1州に15万人の姉さんが存在する・・・じゃあ、インド国内には何万人いるんだ!?

(ちなみに私もインドで何回かヒジュラさんを見かけました。結構体格いいんです、皆さん。日本のオネエ・タレントさんみたいな、線の細い人はいないですね~。。。)