イン鉄・4
UDUPIのシュリカント先生は、言いました。
「鉄道の旅には小説をもっていきなよ。小説を1冊読み終わる頃には目的駅につくよ」
私は先生の教え通り、広大なインドの大地を眺めながめながら読むために、日本から持ってきた新刊本を1冊手荷物に入れて
11時デリー出発のRAJIDHANIエクスプレスに乗り込みました。
そしてその本は
1度も開かれることがありませんでした。
旅は道連れ。
私の旅は、3歳のKANIKAちゃん&12歳のお姉ちゃんのNAMITAちゃん&彼女たちのお母さん33歳のNAYANAと一緒の座席になったおかげで
いやぁ、忙しかった!
KANIKA「アンティ(オバチャンの意味)これ食べて」
NAMITA「アンティ、日本語教えて」
NAYANA「足が痛くて指圧に通ってたのよね~。ちょっともんでくれない?」
KANIKA「アンティ、ウエットティッシュちょうだい。」
NAMITA「アンティ、クッキー食べる?」
NAYANA「あ~足が楽で寝やすいわぁ!明日の朝ももんでくれない?」
KANIKAは携帯電話の着メロに合わせて踊ったり歌ったり、カメラを構えれば笑ったり、カーリー(ヒンドゥーの神様)のマネをしたり、デーモンになったり、お色気ポーズをとったり。
とにかく、忙しくて本なんて1ページも開けませんでした。
でもね、
この偶然の出会いが楽しいんですよね♪
そういえば、ポーターのオヤジも、車両のボーイさんも、ゴミ掃除のおじさんも、
全員話すのはヒンディーのみでした。っていうか、ヒンディーしか話してくれませんでした。
どして?どう見ても私の顔はインド人じゃない。ラダック人(チベット民族)だと思われたかな?
ま、カタコトで話す現地の言葉ってのも、それはそれで楽しいものです。
インドで現地の人達と密着したかったら
鉄道はお勧めですよ。
ただ
知らない間に鉄道はワープしますので、時間が2日ばかり抹消されます。ご注意を。