デリーからUDUPIまでの鉄道の中で一緒になった12歳の女の子・NAMITAが私に聞きました。
「アンティ（おばちゃん）、JAI HO知ってる？」
帰りの鉄道では一緒になったアイシュワラちゃんが、やっぱり私に聞きました。
「アンティ、スラムドッグ＄ミリオネラ知ってる？」
スラムドッグ＄ミリオネラ
先週の土曜日から公開しました＆早速、院長hottaも観てきました！
インド人はもちろん、インド在住の日本人、日本のインド関係者・インド好きの間で賛否両論のこの作品。「偏ったインドを表現している」「外国からの視点だけで作られている」「現在のインドの一面を現わした凄い作品だ」「小説と全然違う」etc.....インドではNEWS番組でも取り上げられているほどです。
私もインド在住の方のBLOGやインドの報道で作品の情報を事前に知りました。そして「私はどう感じるんだろう」とちょっとハラハラしながら見てきました。（インド好きだし、実は映画学科出身だしね・・・・）
見終わった感想は
この映画のパワーはすごい！
これから観る方がほとんどでしょうから、内容はバラしません。
ただ私・院長hottaは、ダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」を観たときに感じた、スクリーンを自分が走り抜けるような疾走感を、今回も違った形で感じました。そう、まるで自分がスラム街を走り抜けているような感じでした。
映画は作りものです。内容には嘘もあります。映画は監督の視点や意見が形になったもの。だから受け手それぞれの心に潜む感情にどうひっかかるかで、大好き・大嫌いが変わるのです。
それを踏まえて考えれば、賛否両論が喧々諤々やってるこの作品は大成功でしょう！
それよりも私は、半分以上をヒンディー語で占めているこの作品が全国で拡大興業されている事だけで大成功だと思います。日本初じゃないですか？？？！！！
スラムドッグ＄ミリオネラ、お勧めか？お勧めではないか？
院長hottaの意見は
チャロ！チャロ！（ヒンディーでGO！の意味）
好きでも嫌いでもＯＫ！あなたも是非ケンケンガクガクやってください！
そして一緒にテーマ曲「ＪＡＩ ＨＯ」で踊って下さい。
あ、映像はＡｃｃｈａ～(good)です(^O^)／
特に前半のスラムのシーンは◎。オープンセット作らずに撮ってる映像が沢山あります。
だから映画館にチャロ！です。大半のインド人みたいに、海賊版をネットでダウンロードして観るのは、もったいないです(＠_＠;)
ところで本日、スラムドッグ＄ミリオネラの子役の女の子の親が、2000万ルピーでこの子を身売りしようとしている、という報道がありました。2000万ルピーは主人公がクイズ・ミリオネラの最後でチャレンジする金額と同じ。なんとも皮肉です(T_T)
この子役たちは実際にスラム出身。この作品で一躍、時の人となりました。インドのＴＶでは「実の親は私だ」とか「あいつの親戚なんだ」とかいう芸能人にありがちな話から、子役たちがファッションショーに出演したり、ビーチサイドでインタビューを受けたりする映像が毎日のように流れていました。ま、これだけの話題作ですから、しかたないでしょねぇ・・・
