ぱどま堂の日々

小金井市で はりきゅう・アーユルヴェーダ・ヨーガ・インナーチャイルド癒し

最近よく話すこと

最近よく患者さん方にお話しする私の体験談があります。
ブログをご覧の皆さんにもご紹介したいと思います。

5年前、私が南インドホメオパシークリニックで研修をしていた頃の話です。
ある日20代後半のムスリムイスラム教徒)の男性が来院しました。彼は腎臓が片方しかなく、また精巣も片側しか機能していませんでした。
彼は数年前に結婚しました。奥さんは20代前半。2人とも子供を望んでいました。しかし男性は自分の精子数が少ない事、そして子供に自分の病気が遺伝するのではと悩んでいました。
ホメオパシードクターはこう言いました。
「いくら精子数が少なくても、1匹でもいれば、そしてその精子卵子が受け容れれば妊娠します。動きが悪くても、奥さんの卵子があなたの精子を包み込めば良いのです。」
彼はドクターを信じて月2回半日かけて通院し、そして奥さんも(ムスリムなので男性にむやみに顔を見せませんが)ご主人を受け容れるために、この男性ドクターのもとでホメオパシー治療を続けました。

昨年クリニックに訪問した時、このご夫婦の話が先生からでました。
現在彼らには2歳になる子供がいます。そしてお子さんにご主人の病気は遺伝しませんでした。

アーユルヴェーダにも健康な子供を授かるための知恵が多く、内科・外科などとともに「婦人科(受精前からの小児科を含む)」「強精科(精力を挙げるための治療法)」が独立しています。糖尿病や心疾患など生活習慣病やインポテンツなど多くの患者さん方が、子孫を授かるためにアーユルヴェーダドクターのもとを訪問します。

私は現在の検査重視の治療を否定するわけではありません。大切です!ただ、患者さんにこう聞きます。
「貴女の卵子は柔らかですか?貴女の膣はフワッと優しくご主人を包み込んでいますか?子宮はフワフワ・ベットになっていますか?貴女はご主人の男性性を受けいれていますか?」
そしてこう言います。
「腰を動かすと受精するのではありません。じっとしていてもご主人と貴女の魂が寄り添えばいいのです。」

一緒にがんばろうね。