オリンピックで沸き立つ中、通常だったらトップニュースだろうと思われる記事が隠れている。
「インド代理出産」
独身の日本人男性(医師で山田さん、という名前だとインドでは報道されています)がインドにて代理出産を依頼した。つまり、卵子提供も匿名のインド人、産むのもインド人である。
日本では代理母は原則禁止。それ以上に独身男性が依頼、という倫理上でも想定外の出来事だった。日本での代理母問題を肯定的に考えていた専門家も「女性を出産のためにレンタルするようなものだ」と腹をたてている。
ところが問題はこれだけではない。
先日、女の赤ちゃんが生まれたが、インドではこの子供は代理母の子供になるとして依頼した男性には「養子縁組するように」と日本大使館からの伝達が入った。
その後、さらにややこしいことに「インドでは出生届に遺伝的な父母を記入することになっているが、卵子の提供者が匿名のため空欄になっているので、インド国籍さえも与えられない」という、とんでもない事態が勃発した。
つまり日本に連れて帰りたくてもビザがおりない。インドにいても国籍がない。
やっと数日前、卵子提供者が名乗り出て、女児は日本に帰る手続きを行えることになった。
代理出産を手掛けているのは、インドの有名女性医師。ここ数年、手がける件数が増えているという。彼女曰く「子供ができない夫婦には子供が授かる。お金のない女性は代理母の報酬によって生活ができる。皆幸せになるのです」
では、
生まれた子供の幸せは、どうなんだろう。
もうすぐ来日されるインドのアーユルヴェーダ医師・Dr.バットにぜひ聞いてみたいトピックである。