ぱどま堂の日々

小金井市で はりきゅう・アーユルヴェーダ・ヨーガ・インナーチャイルド癒し

ガンディー 獄中からの手紙

遅い梅雨が明け、厳しい酷暑がやってきました。皆さま如何お過ごしでしょうか?
インドでは酷暑期の昼間は外出しません。家でジッとしています。それに倣って(ただ暑くて外出できないだけかも(笑))家にいると、ふと本棚の或る本が気になりました。

「ガンディー 獄中からの手紙」岩波文庫

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本名:モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディーमोहनदास करमचन्द गांधी、
そう、インド独立の父といわれる、マハートマー(महात्मा=偉大なる魂)・ガンディーがヤラヴァーダー中央刑務所に収監されていた時、アーシュラム(修道場)にいる自らの弟子たちに宛てた手紙を纏めた本です。2年前にNHKの「100分de名著」でも紹介されており、その時のテキストも本棚に並べてありました。

私にしては珍しく読みたくなって衝動買いした本「獄中からの手紙」。
なのに何故か今まで全くページを開く気が起きませんでした。
それが急に、2年経って読みたくなってきたのです。
文庫本を開くと・・・・

読めない
字が小さすぎて読めな~い!!いや、見えな~い!!
2年の歳月を感じます(笑)

再び諦めかけましたが、100分de名著のテキストは字が大きく読みやすいではないですか!有難い!おまけにググると動画も出てきました。

気が付くと私は本を片手に100分間、バープーबापू(お父さん、ガンディーのこと)の言葉に浸り続けていました

ガンディーというと有名なのが「アヒンサー」ではないでしょうか。
アヒンサー(अहिंसा)はよく’非暴力’と訳されますが「傷つけない」がピッタリくる感じがします。

ガンディーはこの本の中で繰り返し言っています。

「アヒンサーとは愛である」と。

そして愛は、
この人は自分と同じだ、とか、分かち合える、という気持ちと
この人は自分と違う、とか、異なる、という気持ちの
差異が他者とあるからこそ、生まれると言っています。

この人は私と全く違う!という気持ちは、批判(自分は正しい、相手は間違っている)という暴力で相手を傷つけます。そして同じく
この人は私と全く同じ!という考えに偏るのは、依存となり、やはり自分は正しい、周りは間違っている、という暴力となります。

真ん中の矛盾(モヤモヤ)にこそ、愛がある。そうガンディーはいいます。

同時に相手に対する偏った「私と同じ」あるいは「私と違う」という意識は、欲望を生む、とガンディーはいいます。その欲望が
怒り・憎悪です。

赦せない、という欲望です。
赦せない、という暴力です。

ガンディーはこのような手紙も書いています。

彼が直面した問題は「私に苦難をもたらす者たちを赦すべきか、それとも打ちのめすべきか」ということでした。他人を打ちまかそうとやっきになっている人は、前進することなく、ただその場に立ち尽くしているだけです。これに対して、禍(わざわい)をもたらす者をも赦す人は、自ら前進するとともに、ときには敵対する他者をも共に連れ立ってゆくことを、かの求道者は悟ったのです。最初は害をなす者をやっつけようとしましたが、そうするうちに、己の探求の対象である真理は自分自身の外にではなく、内にあることを学んだのです。それゆえに彼は暴力に訴えれば訴えるほど、ますます真理から遠ざかってゆくのです。なぜなら、外なる仮想の敵と戦っている時は、内なる敵を忘却していたからです。

まずは「赦せない」を受け入れ、そして「赦せない」を乗り越える。
赦そうとする態度から新しい世界は開ける。
その時の敵は外にはない。
自分は絶対的に正しい、という心こそ、内なる敵です。

「アヒンサーとは愛である」

「愛とは赦しである」

ガンディーは自信の経験をもって私達に今もなお伝え続けてくれているのだ、と思うと心が熱くなりました。


またガンディーはこのようにも手紙で言っています。

「よいものはカタツムリのように進む」

私は小さい時よく「スローモーだ」と親に怒られました。パッパッと要領よくやれると褒められました。
でもガンディーは、過剰なスピードは暴力である、というのです。

よいものほど、ゆっくりとしたスピードで、一歩ずつ、コツコツと進んでいく。
ガンディーの行った’塩の行進’が正にその象徴でしょう。
私はついスピーディーに結果(良かったよ、頑張ったね、など褒めてもらうこと)を求めてしまいます。でも真理への道では過剰なスピードは反って遠回りなんだろうなあ、とガンディーの言葉で考えなおしました。

只管に、こつこつ、ゆっくり、
タツムリ。

ガンディーさん、あなたのお陰で私はカタツムリという新しい師を得ましたよ。
合掌

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料理と霊性の関係&スパイス料理教室

こんにちは。ぱどま堂のhottaです。
先日7月14日、ラデラデさん企画
「気分爽快リフレッシュ!!夏のスパイス料理 〜スパイス使いの基本を学ぶ 〜」
にて講師をさせて頂きました。
紳士3名(内、小さな紳士1名)を含む参加者さんとのひと時は、とても幸せでした。
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前半は料理と霊性の関係の話。
典座(てんぞ)という禅宗で修行僧の食事や仏様の供膳を司る役職(簡単にいうとお寺の炊事係)のお話をご紹介しながら
お料理を作る方次第で、食べて下さる方がどのように変わるか
心穏やかになるのか
イライラしちゃうのか
などお話しさせて頂きました。
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その後は、スパイスの説明、そしてお料理を作って食べよぉ~と、いうことで
小さな紳士含む全員でスパイス料理を実際に作ってみました!
全員、真剣に作業しすぎて写真がないのが残念。。。
もちろん出来上がりは全員で頂きました。美味しかった~

作るのも、食べるのも、片付けるのも、ごみ捨ても、
生活全て意識次第。
生活全てが霊性向上の修行。
生活禅。
カルマヨーガ。
それを実感する、ひと時でした。

ご参加下さった皆様、お声をかけて下さった企画のラデラデさん
本当にありがとうございました。
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この講座、典座など難しい言葉が出てきますが、
ご自宅で、お子さんや旦那さんにお料理するのメンドクサ~イ
子供が食べてくれな~い
とお嘆きの皆さんにもピッタリの内容です。
ご興味ございましたらお問い合わせくださいね。

さて、次行きますか~



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捏ねさせて頂き、ありがとう

先日、いつもお世話になっている先生のパン教室に参加しました。

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作ったのはホテルブレッド。手捏ねです。
粉に塩を入れて、酵母を入れて、捏ねて、休ませ、また捏ねて、、、、
と繰り返していると、パン生地がどんどん大きく温かくなります。
さっきまで粉だった材料が、今、私の手の中で
成長している。
生きているのを目の当たりにする光景です。

しかしこのパン生地の命、成長を続けても、最後には高温のオーブンで焼かれて
私達の口に入り、私達の命の糧となります。
それがパン生地さんたちの役目。
こう考えると、様々なことが有難くなります。
育った植物、育てて下さった農家さん、店に並べて下さった方々、太陽、雨、風、土、それぞれにご加護をくださるご神仏さま、、、、上げ続けるとキリがありません。

もちろん、この事はパン作りに限ったことではありません。
味噌汁も、スパゲッティも、コンビニで買うアイスも
みんなみんな「頂いて」私達は生きているのです。

だけど私も
つい、食べることが「当たり前」になってしまう時があります。

いい材料ないな~と、良し悪しを判断してしまう事もあります。
なんか油っぽいなあ、と味を毛嫌いしてしまう事もあります。
もう食べたくないなあ、と残してしまう事もあります。
食欲や酒欲という欲に塗れてしまう事も多々あります

「食べるも行、作るも行」と道元禅師はおっしゃいました。

「当たり前」は「有難い」の反対語のひとつ。

日々精進などと簡単にクチにしてきましたが
何か特別な事をするんではなく、日常を当たり前にしないこと、
それが精進かもしれないなあ。
美味しいパンを食べながら思いました。

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因みにパンを焼くときに使ったエネルギー、「火」。
「火」はアーユルヴェーダのトリ(3つの)ドーシャのひとつ、「ピッタ」の要素のひとつです。
ピッタには、暑さ・熱・怒り・知恵、など様々な特質がありますが
「変化」もピッタの特性です。

姿を変える
意識を変える
考え方を変える
価値観を変える

太陽の光、薪やコンロの炎、身体の消化力、などピッタと密接な「食」という活動は
悩み、迷い、苦しみ、生き辛さを抱え、生きる意味が分からない時に
価値観を変える大きな助けになるかもしれませんね。

今日も
いただきます!

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ラマダーンおめでとう

رمضان كريم
Ramadan Kareem
ラマダーンおめでとうございます

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イスラーム教の聖なる月、ラマダーン
今年は5月6日頃から始まりました。

ムスリムの友人達によると、新月観測委員会が新月を認めてから其の年のラマダーンの日程の発表があるのですが、その発表がラマダーンのスタート2日前くらいなんだそうです国や地域や天候によっても結構ずれるみたいですよ)

ラマダーンというと日中に飲食しない「断食」のイメージがありますが
断食はラマダーンに行う「斎戒」という教えのひとつだそうです。「斎戒」とは「慎み避ける」こと。

日の出から日没まで飲まず、食べない
嘘をつかない、騙さない
他人の悪口・下品な話・口論・喧嘩をしない
夫婦間であっても日中の性行為を避ける
タバコを吸わない

など、これら全て断食(サウム)といい
これらを慎み避けながら

自分自身の内面と向き合い、
自分の感情の乱れと向き合い、
自分を護ってくださる神様に感謝し、
食を与えて下さる多くの方々に感謝し
今も貧困などに苦しんでいる多くの友に心を寄せる

それにより、真の自分(霊性)を向上させる

ラマダーンは、そんな優しい行事なんだそうです。

そして形より意識がとっても大事だそうで、
例えば「あ~今日忙しくて何も食べてない~!でもラマダーンだからOK!」
ってのは断食に含まれません。
「今日は断食します!神様ありがとう~!」
という心の中での意思表明が必要なんだそうです。

これと同じ話を幾人かの先生方がお話されていた事を思い出しました。

或るアーユルヴェーダ・ドクターからは

「菜食(サカハーリー)に徹する事は肉食の人(マンサハーリー)にとっては修行になりますが、もともと菜食の人には修行になりません。同時に、楽だから菜食、とか、仕方ないから菜食、というのも修行にはなりません。目の前の美味しそうな肉料理を、食べられない事に感謝して菜食に徹するのです。そして期間が過ぎ、菜食に慣れたら、菜食からも卒業して、神に感謝して次に進むのです」

というお話をうかがった事があります。

うんうん、何事も「意識」か~はい、勉強になります

しかし、ラマダーンの目的って霊性向上なんですね!行うことも、典座行やインナーチャイルドの癒しのワーク、そのもの!
年に1~2回、ひと月かけてインチャ癒しワーク期間を用意してあるんだ~思ったのは、私だけかな?

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様々な教えを授けて下さる多くの方々、多くのご神仏に心より感謝します

 شکریہ धन्यवाद ස්තුතියි  Thank you  ಧನ್ಯವಾದಗಳು


ラマダーン期間中、デーツは大切!実は私は1年中、毎朝食べてます
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